その日から私はずっと雄大を避けるようになり、なるべく会わないようにしていた日々。
『咲良!今度クラスで遊ぶことになったんだけど、咲良もくるよね?』
そう言ったのは私の本当の親友、丸山 茜(まるやま あかね)。
夏祭りに会った子が、茜だったんだ。
『もちろん!』
『おっ、北条も行くんだ。
じゃあ俺も行こう。』
近くの男子、神崎 晃(かんざき あきら)が私と茜に向かって言った。
『なんで私が行ったら行くの?』
『さぁ?』
ニヤリと笑う神崎。
ついでに茜も。
茜と2人になった時
『ぜーったい神崎は咲良のこと好きだよ!』
と言い出した。
『そんなわけないでしょ。』
笑って流した私は、そんなわけないと思っていた。