雄大とは小学校からの付き合いで、なんでも話せる仲だった。
『おい、咲良!
また俺の机の上に落書きしたな!?』
小学生の頃からかっこよくて有名で、もてもてだった雄大によく嫉妬してた。
……ずっと片思いだった。
でもこの関係を崩したくなくて、黙ってたんだっけ。
だから女の子と話しているとイライラと腹が立って、私だけ視界に入れてほしくて。
その度に雄大机の上に落書きしてた。
今思うと相当子供だった私。
『雄大が悪いもんね!』
『ほんと可愛くねぇなぁ!』
なんて言いながら、大好きな笑顔を私に向ける雄大。