『咲良。』







大好きな人の声がする。
あぁ、私はどうして忘れていたんだろう。









本当にバカだ、すぐ近くにその人はいたのに。









『雄大!』









入坂雄大。
彼は、私の彼氏だ。








そして私の名前は……










北条咲良。