「君!大丈夫か!?意識は!?」 警察の人が智樹に話しかける。 「数カ所刺されてるな…… すごい出血量だ………救急車が来るまで耐えるんだ!急いで横になりなさい!」 「急いで止血を!!」 ドクンッと、心臓が強く締め付けられるような感覚がした。 ………刺され、た………? 智樹が、数カ所刺された……? すごい出血量……? 「とも、き………、」 嘘だ、嘘だ。 私のせいだ……。 でも智樹は横になろうとはせずに立っていた。