教室に戻ると、伶奈はすぐ私に
「何もされなかった!?」
と聞いてきた。






「うん!大丈夫だよ〜。
心配かけてごめんね。」




そう言って、私は笑ってみせた。






それを見て安心したのか、ホッと息をつく伶奈。







「良かった…。次何かされたらすぐ言ってよね!今度はあの男、殴ってやる!」







「いや、そこまでしなくても本当に大丈夫だから!
向こうも謝ってくれたし…。」





「そう……?」





伶奈はまだ少し納得していないようだった。