少しして、智樹が口を開いた。




「……最初に俺たちが出会った日のこと覚えてるか?」







「えっ…?」









予想外の質問に驚いて、一瞬戸惑った。










「ははっ、咲良の顔だろ。」









智樹はそんな私の顔を見て笑っている。










恥ずかしい…。








そう思いながらも、智樹と初めてあった日を思い出してみる。













確か、私が男3人組に絡まれたのを助けてくれたのが最初の出会い。











初めて会った時は本当に怖く感じたけど、助けてくれたし、今思えば外見がそう思わせてるだけなんだよね…。








人は見た目で判断しないってまさにこのことだと思った。