「いや、ごめん。
まさかそんなど直球で言われるとは思ってなくて。」
そう言ってしばらく笑い続ける智樹。
私、変なこと言ってないよね…?
笑っている智樹をただただ見ることしかできなかった。
「ははっ……あー、なんか気が晴れた。
いいよ、俺が知ってること全部話す。」
「………っ、本当?」
「あぁ、咲良が覚悟したなら俺は話すって決めてたから。
………でも、今じゃない。
今週の日曜日に話そう。…場所を決めたら連絡する。」
智樹は笑っていた。
すっきりしたような笑顔にも見えた。
この表情から私は何も読み取ることができなかったんだ……。