「私、雄大と遊んだ記憶しかないや。」











伶奈が入坂の話をするたびに、胸が締め付けられるように痛む。









「リア充っていいなー、夏休みとか青春だったでしょ?」









美優ちゃんは2人の様子がいつもと違うって気づいているのだろうか。









「それは彼氏いなくても、夏休みは青春だったでしょ?」









美優ちゃんの言葉に笑って、逆に質問し返した伶奈。










「うん!彼氏がいなくても充実してたよ。」









美優ちゃんの顔を見る限り、楽しそうだった。