長いようで短かった夏休みが終わり、また今日からいつもの学校生活が始まろうとしていた。
昨日の夜に伶奈から連絡があり、これから毎日入坂と学校に行くらしい。
でも………今は心が痛まないから不思議だ。
お互いの気持ちを確認したからだろうな。
あと、半年。
あと半年待てば、私は入坂と………
『もし、入坂のことを好きでいることで誰かが死んだとしても、好きでいる覚悟はあるか?』
「…………っ。」
ふと、昨日智樹に言われた言葉を思い出す。
私が入坂を好きでい続けると、誰かが死ぬ。
それって本当なのかな?
智樹の真剣な表情から見て、嘘だとはどうしても思えない。
じゃあ、本当に誰かが死ぬ………?