「やっぱり中身までは似ていないんですね。」 「そうだな。性格は違うかったよ。 君は元気で明るいけど、“咲良”は普段は大人しいんだ。 まぁ、うるさい時はうるさいけど。」 ふっと笑う彼を見て、とっても“咲良”さんって人のことを想っているのが伝わってくる。 「付き合ってるんですか?」 私の言葉を聞いて、彼は少し動きを止めた。 もしかして、片想いとか!? それなら私、なんて失礼な質問をしてしまったんだ……!