写真に映っていたのは、二人の男女。
一人は入坂で、もう一人は………











わた、し……?











入坂が相手の肩に手を回していて。
2人とも、恥ずかしそうに、でも幸せそうに笑っていた。











そして入坂と映っている人物。
それは私とそっくりと言うか、私そのものだった。









これは100人に聞いても100人が私がこの人だと答えるレベルだ。









それくらい、この人は私だった。










この人が“咲良”さん……?
でもその“咲良”さんが、私で……?









頭が混乱する。
いや、私なはずがない。







でもあまりにも似すぎている。









どういうこと……?









実は私、双子とか?
それとも世界に同じ顔の人は3人いるというのは本当なのか。









本気でそう思えるくらいだった。