ーー祭りの会場に着くと、人が溢れかえっていた。









ガヤガヤと騒がしくて、これぞ祭り!って感じがした。









それにしても大規模な祭りだなぁ。










ずっと遠くまで屋台が続いている。











私は楽しみで仕方なかった。









「咲良、顔に出てる。」
「え!うそ!!」








急に恥ずかしくなる。










「……まぁ今日は楽しもうぜ。」










智樹は笑っていた。
優しい笑みだった。









でも、目の奥が真剣に見えるのは気のせいだろうか?










「何か食べようよ、お腹すいた。」










私は気のせいだと思い直し、智樹にそう言った……。