今日は電車で1時間くらい離れた所で行われている夏祭りに行くらしい。









だから少し張り切って浴衣を着ることにした。










夕方になり、浴衣を着て家を出た。









私は最寄りの電車に乗る。
彼は3駅先の駅から乗ってくる。









電車に揺られながら、車窓から見える景色をただぼーっと眺めていた。











この3週間、特に彼と何かあったわけではない。









強いていうなら手を繋いだぐらいだ。








それ以上は何も進展していない。









でも少しずつだけど、私は彼の方に心が向いていた。









この3週間、入坂に会っていないっていうのもあるのだろう。