そして、私たちは外へと出た。 ショッピングモールの中は涼しかったから、外はむわっとしててとても暑い。 太陽の光が私たちを照らす。 自転車置き場でやっと解放された腕。 「自転車乗れ。」 「………帰るの?」 「んなわけねぇだろ、俺についてこい。」 そう言って自転車を漕ぎ始めた寺内。 私も慌てて自分の自転車に乗り、後を追う。