………思い出されるのはさっきの教室での出来事。 入坂の手を握る伶奈。 『雄大〜。今日私たちもデートしよっ。』 入坂を下の名前で呼ぶ伶奈の幸せそうな声。 『あぁ、いいよ。』 そんな伶奈を受け入れて、微笑みながら言う入坂。 入坂も伶奈の手を握り返す。 「ーーーーっ!」 そんな2人を見て、胸が締め付けられるように苦しくなる。