「ちょっといいか?」
また、あの人に話しかけられた。
朝、悲しい表情をしていたのを思い出す。
「………何ですか?」
私は朝同様に敬語で話した。
「…………話したいことがあるんだ。
嫌なら別にいい。」
私をじっと真剣な顔つきで見てくる。
そんな顔で見られたら、断れないよ。
「…………わかりました。少しだけですよ?」
そう言って私は伶奈に
「ごめん、ちょっとだけ待ってて。」
と声をかける。
「何かあったらすぐ連絡してね!」
「ありがとう。」
心配そうな伶奈にお礼を言い、私は彼の後ろについて行った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…