とりあえず私は、あの人のことを知らないことは確かだから。






どうしたらいいのかわからなくて、視線を伶奈の方へ戻した。






「これからの高校生活が楽しみだね!」





伶奈は笑顔でそう言った。





「うん!楽しみ!」






でも、何故だろう。
なんか嫌な予感がする。





私は不安を胸に、自分の席に座った。