疑問に思い、思わず声をかけてしまった。 「あ、あの……! 土曜日は助けてくれてありがとうございました!」 静かな教室で、私の言葉だけが響いた。 みんな私が彼に話しかけてるのを見て、驚いている。 「知り合いかな?」 「助けてくれたってどういうことだ?」 と、ヒソヒソと周りが喋り出す。 けど、そんなことは気にせずに私は彼をじっと見つめた。