見覚えのある、金髪の髪型にピアス。 鋭くて怖い目つき。 でも整っている顔。 その人は紛れもなく、土曜日に私を助けてくれた彼だった。 驚いて声がでない。 みんなも驚いていて、誰も言葉を発しない。 「あなた、遅刻ですよ? わかってるのですか?何故そんな堂々としていられるのです?」 「うるせぇ。」 低くて冷たい声で先生に言い放った彼。 その上先生を睨んでいる。 さすがの先生も、そんな彼を見て怖がっていた。