ーーー月曜日。
「へー!そんなことがあったんだ!」
早速私は伶奈と登校中に土曜日の出来事を話した。
あの後は自転車のパンクを直してもらい、無事に家に着くことができた。
「だからその人が助けてくれなかったら、私どうなってたか……。」
「咲良……。怖い思いをしたんだね。
次からは人通りが多い道を通るんだよ?」
「うん…。もう怖い思いしたくないから、そうするつもり。」
「…………でも助けてもらえて本当に良かったね。
もしかして咲良、その人と運命だったりして?」
伶奈は少し暗い私を見て、わざと明るい話に切り替えてくれた。
私も明るく返す。
「えー、それはないない。
もう会わないと思うよ。」
「どうかなぁ?」