私は怖くなって逃げようとしたら…
「大丈夫だよ、怖くないから!」
と言って1人の男の人に腕を掴まれる。
その力はとても強くて振りほどけなかった。
その時初めて、私は今やばい状況にいるのだと理解した。
「は、離してくださいっ!」
「俺たちとこれから遊んでくれるんだったら今すぐ離すよ?」
「怖がらずに楽しくお茶でもどう?」
「もしかして、ナンパ初めてとか?」
「いやっ、誰かっ!」
「残念だけど、この道人通り少ないからね。
いくらお昼だからって油断してるから俺たちみたいなのに捕まるんだよ?」
男の人は微笑んでいても、目は笑っていない。
周りを見るけど人が来る気配はなかった。
もう諦めるしかない。
そう思っていたら………
「おい。」
と、低い声が聞こえてきた。