「……ら……くら……さくら……咲良!!」 「わっ!」 無心に歩いていた私の腕を、誰かが掴んだ。 顔を後ろにやると、伶奈がいた。 私、伶奈を置いていっちゃったんだ。 「ごめん伶奈!勝手に1人で行って…。」 「大丈夫だよ!それより咲良こそ大丈夫? 急に知らない男に抱きしめられて……。」 伶奈は心配そうな顔で私を見た。