リビングへ行くとお父さんはもう椅子に座って待っていた。
「おはよう。」
テレビを見ていたお父さんに声をかける。
するとお父さんはテレビから視線を外し、私の方を見て
「さくらーー!!久しぶりだな!!
お父さん中々咲良に会えなくて寂しかったぞ!!!」
と今にも私に抱きつきそうな勢いで言った。
「お仕事忙しいから仕方ないよ。」
「なっ……!
咲良が冷たい、もうお父さん生きていけない……。
昔は『ぱぱーっ』って笑顔で言ってお父さんに抱きついて来てくれたのに…。」
「それはもう昔のことでしょ!」
今見てわかるように、私のお父さんはめんどくさい性格をしている。
それに私もう高校生なんだよ!?
「さっ、味噌汁の準備もできたからご飯食べましょ。」
「はーい。」
「…………咲良、冷たい……。」
タイミング良くお母さんが入って来てくれて助かった…。
あのまま拗ねられたらだいぶめんどくさいから……。
っていい歳して拗ねるってほんとお父さんなんなの!?