「……ヘレン、大儀であった。皆の者!よく聞け!悪魔は我が護衛のヘレン・ステラが成敗した!」 『わぁぁぁぁぁ!』 どこからともなく上がる歓声。 「あの、王子」 「よくやったヘレン。お前のおかげで皆は救われた。感謝する。」 「っ………はい!」 昨日さんざん私を突き放した王子からの言葉に不覚にも鼻の奥がツンとする。 「少し遊んで帰るか。」 「……へ?」 「髪飾りや服や靴。気に入った物があったのであろう?」