これが私の限界だ。



右手に握ったままだった銃を地面に落とす。



次第にその銃は地面へと吸収され消えてなくなった。



ーーーパチンッ



軽く指を鳴らし今落とした銃に合図を送る。



後ろから歓声が上がるのが分かる。



……珍しい、のかな。



壁に飛び散った血は消え、人型の死体はドロドロに溶かされ蒸発していく。



ものの数秒でいつもの城下へと元通りになった。



銃も私の元に戻りすっかりいつものダサいチャームだ