「ガイ王子!」 「ガイ王子だわ!」 城下巡察当日。 昨日の魔法については特に咎められることはなかった。 咎められるというかまずその話に触れられなかった。 そんな中迎えた今日、 ガイ王子の人気は思った以上に凄まじかった。 2人の騎士を引き連れ堂々と道の中心を歩く王子は凛々しくたくましい。 町娘だけではなく夫のいる奥様方までもが目をハートにして王子を見つめている。