「うん、そうだね。」 確かにここ2年は本当に、余裕なんてこれっぽっちもなくて、 毎日練習と勉強で明け暮れていた。 城下、か…… 「っ………!?」 「ヘレン?どうした?」 「右腕が……いった……」 「痛い?……お前また!」 「王子、右腕殴られちゃったのかな。稽古だもんね。」 にしても、容赦ないな。