周りからの信頼も厚い。 魔法師としても期待の星だ。 「それに自分だって陛下の傍にいないじゃない!」 「俺は自分の可愛い妹がどうしてるかなと思って来てやっただけだ。」 「余計なお世話!」 「まぁそんな怒んなって!」 ケラケラと笑いながら私の頭を撫でる兄上は、なんだかんだ言っていつも優しい。 小さな頃からそうだった。 強くて、優しくて。 私とはぜんぜん違った。