最後の荷物を運び終わったのか、メイドさんは全員退室。 部屋に残されたのは私と王子のみ。 「お、王子、これはいったい……」 「俺が兄上に頼んだ。」 「た、頼んだ?」 「ヘレンを俺の部屋に住まわせてほしいと。」 「………は?」 王子の部屋に、住む……? 「何考えてるんですか!?」