自分が気付かないふりをしていただけで、 私はどこも普通じゃなかった。 武器がなくても魔法を使えた。 そして、無意識に魔法を使い続けていた。 幼い頃からずっと無意識に、 私は自分の周りに魔法を張り外敵から身を守っていた。 どこに誰がいるか、何があるか、遥か遠くまで認識する事ができた。 ことごとく普通を覆す自分の力が気持ち悪くて 1人、夜の自室で何度も吐いた。 声が枯れるまで泣き、