その国王陛下というのは、フラン陛下とガイ王子のお父上で



私が15歳になった翌日に当時22歳だったフラン陛下に地位をお譲りになった。



_ 私が狂ったきっかけとなったのは元国王陛下の魔法だった。



まだ大人になりきれていなかった知識も魔法も成長も未熟な私にも分かるように、



分かりやすく丁寧に教えてくださった。



このダサい腕輪は陛下がお作りになり、大きな力がこめられているものだということ。



私の力を押さえつけなければならないこと。



もし押さえつける事が出来なくなった時、



その力の強さゆえに自分をも殺してしまうこと。