体にどこか異常がある訳でもない。 性格も明るく活発だったと思う。 周りの子と何ら変わりなかった。 なのに、幼い頃から私は常に違和感を感じていたように思う。 魔法を腕輪のせいで上手く扱えないという事ではない。 ただなんとなく不意に、 『あぁ、なんか違うな。』 そう思う回数が成長すると共に増えてきていた。 事実、私はその違和感が気のせいなどというものではなかったと、 15歳の誕生日にあの国王陛下から聞くことになった。