「おまけに地獄耳。」



だ、か、ら!



聞こえてますけど!?



……って、早く部屋を出なきゃ。



でもその前に。



一応、護衛だもんね。



「ガイ王子、少し失礼致します。」



「は?」



そっとガイ王子に手を伸ばし、



ちょうど耳の後ろの部分に触れる。