「お前な……いくらなんでも度が過ぎるぞ。」



「事実だろう。」



…だけど、もうちょっとその事実をオブラートに包んでくれてもいいのではないでしょうか。



そろそろ本当に惨め過ぎて、ドライアイの私の目も潤い始める気が。



「すまないね。悪いやつではないんだ。護衛として、よろしく頼むよ。」



「はい!もちろんです!」



あぁ、なんて私は単純なんだろう。



潤い始める気がとか言っておきながら、



陛下に優しく微笑まれて気を良くするなんて。



「ヘッポコの助けなど無用。お前に守られるのを待つより自分でやった方が何倍も速いし確実だ。」