ガイ王子に負けず劣らずの綺麗な容姿を持った陛下。
こんなに近くで顔を見たのは初めてかもしれない。
……わりと、王子と陛下は似てるかもしれない。
決定的に違うパーツと言ったら、
ガイ王子の切れ長の目と、陛下の目尻の下がったタレ目だろう。
「兄上……俺は彼女を困らせていたつもりは無いが。」
「そうかな?少なくとも僕には、ガイがあまりに強引に迫ってくるから彼女が困っているように見えたけど?それとも……」
視線を私に移した陛下との視線が交わった。
そっと微笑むその笑顔は穏やかな印象を受ける。
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