その反動で必然的に、私がソファーに座る王子に跨るような体制になってしまった。 顔と顔との距離も、さっきよりも近いような気がする。 「が、ガイ王子!!」 すぐに離れようと体制を立て直そうとするものの、 王子の腕が私の腰に回って離れられない。 「俺を見ろ、ヘレン。」 「……嫌です。」 これ以上は本当にダメだ。 会って早々なんでこんな事になるのか そんな疑問ももちろんあるけれど、