その炎は強烈な爆音と爆風と熱を伴って幾度も爆発した。 それらが一度に、大国全土を覆う。 私と王子のいる場所にまで迫り来る炎。 あぁ、もう無理だと。 そう悟った時 視界が一気に真っ暗になり、 誰かの温もりに包まれたような気がした。 鼻をかすめるのは、炎の焦げた匂いと、 私の大好きな人の匂い _ 。