私と王子が任務を決行する日。 『ヘレンと一緒に戦う』。 その言葉を貫き通した私の隣に立つ王子は、 少しだけ緊張しているように見える。 ……本当は、何度も反対したんだ。 王子がやる必要なんてどこにもないと。 それでも私と最後まで共にいることを選んでくれた。 隣に感じる王子の体温は、 私の気持ちを奮い立たせてくれる。