翌日の昼過ぎ。 今日は普段通り執務を終え稽古に向かった王子を見送り、 ソファーに座り本を読んでいた私は 突然の訪問者にどうしたらいいのか迷っていた。 「へ、陛下……」 「ガイは?」 「稽古に行ってらっしゃいます。」 「やっぱり。入っても平気?」 「えっ、と……」