「やばい、眠い。。。」 
「昼間がっこう?あたしなんか昨日もゆうりのに店に飲み行っちゃった〜」

「マジで、また〜?あんたはほんとホスト狂いだね。」

『ゆうり』。 

そう。あきなが最近はまってる歌舞伎町『D』店のホスト。

あきなの…彼氏らしい…。。。。


店で会うだけの関係。アフター時々SEXもするらしい。あきなにとっては彼にお金を使ってあげることが生き甲斐?になっている。私には理解し難いけど。

(って言ってもキャバ嬢もホストもやってることは変わんないか…。)

「なんか〜もっと稼げる仕事しようかと思って…。」
「どうせ、稼いだってそのホストくんに全部使っちゃうんでしょ(笑)?」

「うーん。うん。」

「稼げる仕事って、ヘルスとか?風俗?」

「やっぱし、ソッコー日銭が入る仕事ってそっちじゃん。つ〜かキャバの営業やらアフターやら怠いんだよね。」



(確かに…ダルイわ…なぁ〜。)


「もう店とか決めたの?」
「知り合いのスカウトマンに紹介してもらおうかと思って…。」

「あ〜そうなんだ。」 


(…風俗かぁ〜。『お金』もっと欲しい…な…。)



この先、私がどこに向かって行くのかまだよくわかっていなかった。

けど、こんな時に限って『お金』の存在がいちばんになってしまう。




そして、あきなとの会話から数ヶ月後。

私は、何人もの男の前で『ハダカ』になるのだった。