送られた地図を頼りに先輩の家へと向かう。

一人暮らしで、風邪ひいてて、……先輩、大丈夫かな。



途中にあったスーパーでゼリーや果物を買って、
迷いながらもなんとか先輩の家にたどり着いた。



柴田先輩によると、鍵はポストの中に入ってるみたい。

それをとって、鍵穴に差し込む。


ゆっくりと入ると、中は真っ暗で。




「……先輩?」




開けっ放しだった部屋に入ると、少し荒い息遣いがした。


奥にあるベッドまで行くと、先輩は苦しそうに目をつぶっていて。



「先輩、大丈夫ですか……?」



って、起こしちゃダメじゃん、私っ!


先輩に向かって伸ばしていた腕を慌てて引っ込めようとした瞬間。





「……こはる?」