「は?」
先輩の声に私もハッとする。
そ、そうだよ。付き合ってるって、なに!?
私達付き合ってなんかないよね!!?
「先輩達と行く場所が偶然同じだっただけです。邪魔してすみませんでした。じゃ」
「あっ、ちょっと睦月…!!」
ぐいっと手首を引っ張って、2人分のカバンを持って、睦月に引っ張られるまま私達はカフェから出た。
「睦月っ!!」
駅までの道のりで、睦月の手を何とかして振り払う。
ねぇ、アンタってやつは一体何を考えているんだ。
「…私達、付き合ってないよね?」
どうしてあんな嘘を…。
しかも高広先輩に向かって。
「あぁ言ったほうがいいと思って」