「ま、いいんじゃねぇの。時間が解決してくれるだろ」
「ちょっとやだ、そんな軽く言わないでよ!もっと真剣に考えようよ」
「あー、じゃあタイムマシン使ってアイツに会う前に戻る」
スマホを見ながらそう言う睦月をジトっと睨む。
適当に言ってるってバレてるんだからね!?
「却下!」
「はぁ?んじゃあ、催眠術」
「いやいや怪しすぎるから!信用できないから!」
「声でけぇよ。バレるだろうが」
ハッ…!
慌てて両手で口元を隠す。
バレてないよね?大丈夫?
恐る恐る先輩達のほうを確認した。
窓側の、カウンター席。
勉強道具を広げて、2人肩を並べて、私達には全く気付いていないみたいで。