莉穂sido


私たちはいざと言う時逃げられるように、
上履きを履いて校舎に入った。

するとまた、後ろからぺタリ、ぺタリと裸足で歩く
音が聞こえた。
私達の体温が急激に下がっていく。
陵が青い顔をして小刻みに震えている。










『・・・イッショニ・・イコウヨ・・・ミンナハ・・・モウシンデイルンダヨ・・』









「え?」


私達の足がピタリと止まる。

みんなはもう、死んでいるんだよ。

咲「う・・・そ・・でしょ!?」

『オモイ・・ダサセテ・・アゲル・・・』




思いださせてあげる。


莉穂「何を・・思い出せっていうんだよ!」
思いっきり怒鳴ると、
いきなり突風が来た。