舞sido
私は、夢中で走って走って走りまくった。

そして、3年2組の教室へと入ってしまった。
最初は、息を整えるために入っただけだった。
でも、あの足音が、ペタリ ペタリと近付いて来たんだ。
私は、教壇の机の下に隠れた。

ペタリ ペタリと足音だけが響き渡る。
心臓が飛びだすほど高鳴っている。

そのとき、私の左手が何かにふれた。
みると、それは携帯だった。
多分隠れる時に落としたんだろう。
すぐさま携帯を拾いあげて、アドレス帳から、莉穂に電話をかけた。

『プルルルル』
早く!早く出てよ!
莉穂『もしもし?どうしたの?』
舞「莉穂助けて!流奈と柚香が!!」

ガシャァァァン!!