柚香sido


校舎に私と舞の足音だけが響く。

カツン  カツン  カツン
  ぺタ    ぺタ

どこからか、もう1つの足音が聞こえた。
    誰だろう?     上履きはいてないのかな?

「・・・・たよ・・・ずっと・・・・ずっと待ってたよ・・・」

待っていた?
舞「ちょっと・・・怖いね・・」
柚香「・・・うん」

『私だよ・・流奈だよ・・・まってよ、柚香・・舞・・・』

サァ   一気に私の血の気が引いた。
流奈が、学校にいる!?
    どうして?
舞は、気がついていないのか、平然としている。

柚香「舞・・・聞こえないの?この声・・・」
舞「声って?」