ガタッ



音がして目を開けると、夕日は沈みかかっていた。


もう、外は暗くなり始めている。




横を向くと、そこには顔を赤くした彼女がいた。



「えっ、あの、えと、」



しどろもどろになっている彼女を見ていると、だんだん寝ぼけた頭がさえてきて、状況を判断する。




初めて、彼女と目を合わせた。



思っていたよりもずっと彼女は可愛くて。





心臓は脈打つ。


強く、速く。



ドクンッ  ドクンッ





今日はいい日だから。


ついてる日だから。


いつもは出ない勇気。



今日なら出る気がしたんだ。





「はじめまして」