膝を止められ、両手を1つに束ねられ、あたしはビリヤードの台に押し倒されていた。


目の前には、あたしを見下ろす飛鳥の顔。


表情を変えることなく、まっすぐにあたしを見つめている。


…まさか、飛鳥に押さえ込まれるなんて。


昨日の膝蹴りのときは、スキがありすぎると思ったけど…。


実際は違った。


飛鳥だって、一見おとなしそうに見えて、これでもこの不良グループのリーダー。