おばちゃんたちの手際のよい作業で、廊下一面に貼られていたビラは、あっという間に3つの大きなゴミ袋の塊となった。


あのまま騒ぎが大きくなれば、あたしに気づく人がいるんじゃないかと思ったけど…。

華王会の伊集院先輩のおかげで、どうにかバレずにすんだ。


ほっと一安心したあたしの心に灯った、じわじわとした怒りの炎…。


「あいつら〜…」


あたしは唇を噛みしめる。