あたしは、あの丸メガネの男の子を助けようとしただけで…。


でもそんな言い訳、飛鳥には通用しなさそうだった。


「やるのか?やらないのか?」


あたしに顔を近づける飛鳥。

その威圧感に、負けてしまいそうだった。


「引き受ければ、このまま帰してやる。だが、断れば…」


飛鳥はそう言って、チラリとスクリーンに視線を移した。


「あの映像を、セント・マリアにばら撒いてやる」